充実した留学生活を送るためには、身の回りの安全管理が最も重要です。今回はアメリカの大学、とりわけ学生寮で安全に生活するためのヒントをご紹介します。(アメリカ人学生向けに提供されている情報を元にしています。)
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1. ドアは必ず施錠する
大学のキャンパス内で発生する犯罪の80%は窃盗です。盗難にあっただけで済んで良かったなどと安心するのは大きな間違いです。窃盗犯の被害者が強姦や傷害事件などの凶悪犯罪の被害に遭うケースもあるのです。
部屋から出る場合はたとえ短時間でも必ず施錠しましょう。また、いかなる理由があったとしても鍵を他人に預けてはいけません。
もし鍵をなくしたら、例えそれが戻ってきたとしても新しく鍵を作り直すべきです。面倒な手付きを伴うと思いますが、合鍵が作られていた場合はとりかえしのつかない事態を招きかねません。こうした事態を避けるためにも鍵の管理は厳重に行いましょう。
また、ルームメイトがいる場合、鍵の管理の重要性について理解を共有しましょう。そのうえで、ルームメイトが帰宅する前でも、就寝中は鍵を開けたままにしない等のルールを決めましょう。
日本人留学生は、現地の学生と早く打ち解けたいあまりに、相手に遠慮しハッキリものを言わない傾向があります。最初だからこそ、あえて堅苦しくすべきだという事を忘れずに。
2. 行動予定を親しい友人と共有する
授業の時間割やクラブ活動の予定を親しい友人や家族と共有しましょう。万が一、あなたが犯罪に巻き込まれ、予定と違う行動を余儀なくされた場合、周囲の人達があなたの異常に気付くのが早ければ早い程、あなたを救うことができる確率が高まります。
3.相手を確認しないままドアを開けない
相手を確認しないままドアを開けてはいけません。ドアには外の様子をのぞくためのピンホールやこじ開けが出来ない鍵、いわゆるデッドボルト・タイプの鍵がついているほうが安心です。もし滞在先を選択できるならそうした設備のある部屋のほうが安心です。
4.夜間は窓を施錠する
例え2階以上に住んでいたとしても、夜間は必ず窓を施錠します。悪意がある人間にしてみれば、安全意識の高い人間よりも低い人間をターゲットとしたほうがロー・リスクです。そして住人の安全に対する意識を推し量る際に、開けっ放しの窓ほど便利な識別方法はありません。
5. ドア・アラームやウィンドウ・アラームを利用する
ドア・ノプに取り付けて予想外にドアが開いた際に警告音を発するドア・アラームを利用すると安全性を高めることができます。同様に窓のロックに取り付けるウィンドウ・アラームも有効な防犯グッズです。
6. 貴重品は金庫に収納する
現金や貴重品は金庫か施錠が可能な物入れに収納しましょう。金庫には保管場所を見つけにくくするために外観を日用品に似せて作られたものもあります。高額なアクセサリーや現金はキャンパス内で持ち歩かないようにしましょう。
7.護身用スプレー
護身用のペッパー・スプレイを携帯するのも良いでしょう。これらの護身用スプレーには、携帯しやすいように他のアイテムに似せて作られたものや、ポケットやハンドバックに収納しやすいように工夫されたものがあります。
8.緊急時の連絡方法の確保
学生寮やキャンパス内に設置された緊急電話や火災報知器の場所を確認しておきましょう。緊急の連絡先電話番号は、携帯電話に必ず登録するようにしましょう。いざという時に素早く情報を発信することができます。
9. 階段やエレベーターの利用について
非常階段は本来閉じ込められた人を救出するために設備されたものです。一人で利用するのは避けましょう。
またエレベーターが込み入っているときは、無理をせずに次のリフトを待ちましょう。もし自分一人でエレベーターを利用しているときに誰かが乗り込んできた場合、少しでも不快な感じを受けたらなるべく早く降りましょう。
10.慎重にも慎重に
安全管理をないがしろにしてはいけません。常に用心深く慎重になってください。人に助けを求めたり、危険を感じた相手を遠ざけることに躊躇してはいけません。
海外で学生生活を送ることは貴重な経験ですが、何事も安全には変えられません。勉強と同時に賢く安全に立ち振る舞うことも身に付けて、留学生活を満喫しましょう!
(参照:A SECURE LIFE, PROTECTION 1, )