静岡県東部で暮らすメリットのひとつが、美しい自然に簡単にアクセスできることです。これからご紹介する中伊豆・西伊豆のドライブ旅行は、私の住まいのある沼津を出発し、途中の昼食時間を含めても、所要時間約４時間で楽しめます。朝起きて天気を確認してからでも、人気のある観光地・修善寺に出かけ、午後３時には帰宅できるなんて、何ともお得な気分です。
東名沼津ICから約３０分
沼津市中心部から伊豆修善寺までは国道１３６号線で４０分程度のドライブになります。ただ、週末の１３６号線は大変混雑するため、私たちローカルはこのルートを使いません。首都圏からの場合は。沼津・長泉沼津I.Cから伊豆縦貫道－伊豆中央道（有料）－修善寺道路（有料）を経由して修善寺I.Cで下りるルートが一番良いと思います。（電車を利用する場合もふくめ、詳細は伊豆市観光協会修善寺支部のWEBサイトをご参照ください。）
この日は日曜日の午前９時過ぎに沼津市内の自宅を出発し１０時前には修善寺に到着しましたが、修善寺はすでに多くの観光客でにぎわっていました。駐車場探しですが、歩ける範囲に点在しているのでそれほど苦労することはないと思います。ただ、温泉街の道幅の狭い一方通行の道があるので、駐車場の情報と合わせて、詳細は伊豆市観光協会修善寺支部のWEBサイトをご参照ください。）
古くて新しい修善寺
平安初期に弘法大師が開いた修善寺。境内はさほど広くないのですが、写真撮影のスポットがたくさんある美しいお寺です。境内を散策するだけなら３０分もあれば十分だと思います。
紅葉の季節はできるだけ朝早くお出かけになったほうが良いと思います。お坊さんが掃き掃除される前の落ち葉が、境内のそこかしこを赤く染めていてとても美しいそうです。私たちが出かけた日は時間が遅かったので境内のお掃除は終わっていましたが、秋の風情を十分楽しむことができました。
修善寺周辺には、桂川沿いのコンパクトなエリアに施設が集まっているので時間を有効に使うことができます。たとえ短い滞在時間でもゆったりとした気分で温泉街の風情を楽しむことができます。
また、「竹林の小径」や「しゅぜんじ回廊」という屋外ギャラリーなど古くからある観光資源をさらに魅力的にするために効果的な投資がなされているようです。こうしたトレンドが、伊豆のほかの観光地にも広がっていくことを期待します。
山寺を後に１５分で駿河湾へ
一通り散策も終え、お土産物屋さんも覗いたところでランチタイムとなりました。ここで、紅葉の中伊豆・修善寺を後にして向かったのは西伊豆の内浦港です。修善寺というと山寺のイメージをお持ちの方も少なくないと思いますが、なんと車で１５分で海に出れるのです。この日は晴天に恵まれ、駿河湾の向こうに富士山がきれいに見えました。
お目当ての鯵（あじ）料理専門店いけすやに到着。ここは内浦漁協直営のお店で、養殖場から直接持ち込まれた新鮮な鯵をお刺身やフライにしてくれます。特におすすめなのは鯵のお刺身をのせた丼ぶり。脂がのってふっくらした鯵の切り身は新鮮そのもの。歯ごたえがしっかりしていて、一度食べたらもう病みつきです。写真は「満腹御膳」。鯵の切り身の色が新鮮さを物語っています。フライもついていてお値段は１，２００円です。
２０１５年に開店するやいなや、たちまち人気店になったこちらのお店。ピーク時は１時間待ちもめずらしくありませんが、その価値は十分あります。待っている間は、すぐそばの漁港で駿河湾の向こうに見える大瀬崎や停泊中の漁船を眺めるもよし、お子様がいれば近くの公園で遊ぶもよし、あるいは公園の横にあるお店の名前の由来でもあるいけすを泳ぐ魚を眺めるもよし、とにかくのんびりとランチタイムを楽しみましょう。
まとめ
いかがでしたか？秋の伊豆のおすすめドライブ・ルート、どちらも１１月の終り頃に旬を迎える修善寺の紅葉と内浦港の鯵、わずか１５分程度のドライブで二つの旬を同時に楽しめるチャンスです。ぜひお試しいただければと思います。
