伊豆の魅力は四季ごとに変化する表情豊かな自然です。冬の伊豆で特にお勧めしたいのは、爪木崎(つめきさき)です。
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見どころは、岬の先端に広がる変化に富んだ大自然
爪木崎の良いところは①下田の中心部から車でもバスでも簡単に行ける②変化に富んだ美しい自然に簡単に触れ合える③短い時間でも楽しめる、という点だと思います。
とにかく変化に富んだ絶景を一度に、短時間で楽しめます。冬には水仙が群生する丘陵地帯、白い砂浜と青く透明な海、海底火山活動で生まれた入り組んだ入り江、クラシカルなデザインの白い灯台、自然が造った岩石群。それぞれおもむきが異なる風景が、岬の先端に共存しています。
見どころスポットをめぐる周遊コースを散策するなら1時間あれば十分楽しめると思います。景色の良い場所でゆっくり休憩したり、冬には水仙の花を丹念に写真に収めたり、あるいは透明度の高い海を眺めながら磯の周辺を散策するなど、時間をたっぷり使ってゆっくり、のんびり過ごすのも良いと思います。
壮大な景色が楽しめる海辺のハイキングコース
天気が良くて風がなければ、海辺のハイキングコース(グリーンエリア遊歩道と須崎遊歩道)を楽しむことができます。所要時間は2時間程度なので、周遊コースと組み合わせれば半日程度の時間で、変化に富んだ小旅行を楽しめると思います。
冬も比較的暖かいのですが、風が強い日は強風、防寒対策を忘れずに。ハイキングコースを利用する場合は、途中に勾配がきつい箇所、あるいは滑りやすい箇所もあるのでトレッキング・ブーツを用意しましょう。(磯に降りる際も安心です。)
おすすめ必見スポット
柱状節理
灯台の南側の入り江で見られます。正六角形の石の柱が、まるで束ねた未使用の鉛筆のように海から突き出しています。どうしてこんな形のものが自然にできたのか、本当に不思議な光景です。
海底火山のマグマが地層の隙間に入り込んで、そのまま固まってしまったものだとか。断面が六角形をしていることから「俵磯」と呼ばれ、江戸時代には建築用資材として人気があったそうです。
爪木埼灯台
須崎半島の東南端にに立つ1937年(昭和12)4月1日に設置された白亜の灯台です。造りがどことなく洋風で、白いタイルが貼られています。
Mr.Childrenが2004年にリリースしたシングル「Sign」のジャケット写真に写っているのはこちらの灯台です。
下田の中心部から簡単にアクセス
伊豆半島の南端、下田市の中心部から車で15分程度で目的地・爪木崎駐車場に到着します。伊豆急下田駅から20~30分間隔でバスも出ています。(所要時間は同じく15分程度です。)なお、静岡県東部(沼津)から車で出かける場合は約2時間程度かかります。(バスの時刻表、ドライブ・ルート情報はこちらで確認しましょう。)
近くに須崎の御用邸があるせいか周辺道路はきちんと整備されていますが、ピーク時(1月後半から2月10日)には大変込み合います。人が少ないうちに美しい景色を思う存分写真に収めるためにも、できるだけ早い時間に到着したほうが良いでしょう。
まとめ
爪木崎には御用邸のほかに、企業の保養所も点在しています。海に突き出た岬にあるため1年を通じて気候が温暖で過ごしやすい閑静な場所です。
周遊コースの途中にある灯台の手前にある広場は、込み合っていない秋に家族でピクニックするのに良いかもしれません。この場所は、灯台に加え左右に海が見えるドラマチックな場所なので、デート・スポットとしてもお勧めです。
写真撮影の際は無理してあぶない所に行かないようにしてください。(お出かけ前の最新情報は、伊豆下田観光協会公式サイトを確認しましょう。)