【トランプ・ウォッチ】ドナルド・トランプの普通じゃない子供たちのすべて

第45代アメリカ合衆国大統領に就任するドナルド・トランプ(1946年生まれ)と、アメリカ史上初となる外国生まれのファーストレディ、メラニア・トランプを含む3人の女性たちの間に生まれた5人の子供たち。今回は、これから最短でも4年間に渡り世界中の注目を集めるであろうトランプの子供たちについてまとめてみます。
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最初の妻イヴァナ・ゼルニーチコヴァーとの子供たち

トランプと結婚当時はモデルだったイヴァナ(1949年生まれ。現在のチェコ共和国出身)の間には3人の子供たちがいます。

ドナルド・トランプ・ジュニア


1977年生まれのドナルド・トランプ・ジュニアは、トランプ・オーガナイゼーションの理事を務めています。トランプの大統領就任期間中は、弟のエリックと共にトランプ・オーガナイゼーションの経営を担うことになっています。(大統領である父ドナルド・トランプが経営に関与すれば法律違反となります。)

トランプ・ジュニアは、妹のイヴァンカ、弟のエリックと共に父ドナルド・トランプのリアリティー番組『アプレンティス/セレブたちのビジネスバトル』に出演していました。父親が例の決まり文句を言う前に、父親の命じた難題にチャレンジした哀れな出演者達を喜ばせる役と、反対に奈落の底の一歩手前へ突き落す役を美人の妹とイケメンの弟と分担していた、これまたイケメンな兄を記憶している方も多いと思います。

ちなみにトランプ・ジュニアには、元モデル・女優のバネッサ・ヘイデンとの間に5人の子供がいます。なお、バネッサはかつてレオナルド・デカプリオと交際していたことでも知られています。

イヴァンカ・トランプ


1981年生まれの長女イヴァンカは、ティーンエージャーの頃からモデルとして活躍するなど早くから世間の注目を集め、トランプの一番のお気に入りでした。「もしイヴァンカが自分の娘でなければデートしたかった」というトランプの発言が、センセーショナルに報道されたこともありました。

その後、父親と同様、名門ペンシルバニア大を卒業したイヴァンカは、トランプ・オーガナイゼーションの重役に就任。さらに働く女性向けに二冊の本を出版し、そのいずれもがベストセラーとなります。

親の権力と資産、美貌、おまけに知性にも恵まれるという普通じゃない人生を歩んできたイヴァンカですが、今回の大統領選挙キャンペーンではビジネスマンの夫との間に生まれた3人の子供を育てた実績を強調し「働く母親」という、意外にも普通っぽいキャラクターを前面に押し出して父親を支援しました。

なお、イヴァンカは自身の名前を冠したアパレル・ブランドを所有していますが、こちらでも成功をおさめています。あまりにも完璧な人生に気が遠くなりそうですが、そんな彼女にも、この後ついに不幸が訪れます。

2016年に中国で生産したスカーフが「燃えやすい素材」で作られていたためにリコールされたり、「ハイヒールのデザインを盗まれた」としてイタリアの靴メーカーに訴訟を起こされたり、さらには父親トランプの女性に対する不適切極まりない言動のせいで不買運動が起きるなど相次ぐトラブルに見舞われたのです。

このように御難続きのイヴァンカでしたが、そうした不幸を帳消しにして余りある「父親の大統領就任」という、もう馬鹿々々しいほど恵まれた出来事を受けて、トランプ・オーガナイゼーションと自身のファッションブランドの仕事から完全に身を引くことを正式に発表しています。

なお夫のジャレッド・カシュナーはトランプ政権のシニア・アドバイザーに就任する予定で、イヴァンカも3人の子供たちと一緒にニューヨークからワシントンDCに引っ越しました。

エリック・トランプ


次男のエリックは1984年生まれで、トランプ・オーガナイゼーションの理事を務めています。奥様はCBSニュースの元アシスタント・プロデューサーのララ・ユスナカで、二人の間に子供はいません。

エリックの趣味は、兄のトランプ・ジュニアと同様、狩猟なのですが、2012年にアフリカでいわゆる「トロフィー・ハンティング」を行っていたことが明るみになり動物保護団体等から激しく批判されました。

2番目の妻マーラ・メイプルスとの子供

トランプと結婚当時は女優だったマーラ・メイプルス(1963年生まれ。ジョージア州出身)の間には子供が1人います。

ティファニー・トランプ


ティファニーは、トランプと2番目の妻マーラ・メイプルスの間に1993年に生まれました。父親と同じ名門ペンシルベニア大で学ぶかたわら音楽活動をしたり(シングル曲をリリース)、ファッション誌ヴォーグの編集部でインターンとして働いた経験があります。

リアリティ番組の出演で有名になった母親違いの兄と姉たちとは異なり、ティファニーは今までさほど注目を浴びてきませんでした。ただ、父親の力もあって、ニューヨークの社交界では早くから存在感を発揮してきたようです。

ちなみに彼女の今の肩書は、インターネット・セレブ、モデル、歌手ということになっているようです。

3番目の妻メラニアとの子供

トランプと結婚当時はモデルだったメラニア(1970年生まれ。現在のスロベニア出身)の間には子供が1人います。

バロン・トランプ

バロンは、トランプと彼の3番目の妻メラニアの間に2006年に生まれました。父親の大統領就任によりホワイトハウスに住むようになれば、1963年まで在籍した第35代大統領ジョン・F・ケネディの息子JFKジュニア以来初めての「ファースト・サン(息子)」となります。

大統領選挙の勝利集会で初めて父トランプと舞台に立ったバロン少年ですが、早くもリベラルの餌食となってしまいました。父トランプが容姿を含めてさんざん馬鹿にしてきた女優ロージー・オドネルに「自閉症」と決めつけられてしまったのです。

これには母親メラニアの怒りが爆発したようです。すぐさまそれを否定した上で訂正と謝罪がなければ「法的措置も辞さない」と声明を出し、ロージー・オドネルを謝罪に追い込みました。

罪のないバロン少年に降りかかった最初の災難だったわけですが、敵の数では人類史上最高レベルの父トランプの子供に生まれてしまった以上、これが最後になるとは考えられません。

まとめ

いかがでしたでしょうか?トランプ本人もさることながら、ファミリー・メンバーの生い立ちさえもが、伝統的な『ファースト・ファミリー』のイメージと大きく異なっていることに今更ながら驚かされます。

掟破りの大統領になるに違いないトランプは、これまでホワイトハウスの伝統となっていたペットを飼うつもりも無いようです。これから少なくとも4年間に渡り、いったいどこまで伝統を破壊するのでしょうか。

これがどこか普通の国のリーダーに関する出来事であれば、高みの見物と行きたかったところですが…。恐怖感がひたひたと忍び寄るのを感じます。