『世界平和にとって最大の脅威となる国はどこだと思いますか?』世界各国で実施したアンケートの結果「世界平和の敵ナンバーワン」に選ばれた国とは?
世界各国が考える「世界平和の敵No1」
2013年に調査会社ウィン・ギャロップ・インターナショナルが世界各国で行った調査結果に基づいて「世界平和にとって最大の脅威となる国」を視覚化した世界地図がこちらです。 (制作:REDDIT/LOULAN)
ロシアや中国という本命を引き離して「世界平和にとって最大の脅威となる国」のトップにランクされたのは、トランプ政権以降もこの呼び名が有効なのか今ひとつはっきりしませんが、自他ともに認める「世界の警察官」アメリカ合衆国です。 なお、アメリカを選んだ国々の中には、スペイン、ドイツ、オーストラリアというアメリカの同盟国が含まれています。
ランキングの2位はパキスタン、続く3位が中国となっています。中国を脅威とみなした国には日本、フィリピン、ベトナムなどが含まれます。北朝鮮を選んだ国が韓国だけなのは、極東地域に関心を寄せる国々が少ないことに加え、北朝鮮の軍事力を過小評価した結果かもしれません。 なお、イランを最も危険な国と指定したのは、アメリカ、カナダ、イギリスの3か国となっています。
この結果に対する反応
それではこの結果に対する世界の反応を見てみましょう。
■我々、バングラデシュはパキスタンを脅威とは見なしていない。インドこそ我々の脅威だ。パキスタンではない。(バングラデシュ)
■今なら、地球上どこでもアメリカが脅威だよ。アメリカ自身でさえもそうさ。まあ、ロシアはそう思っていないけどね。(ロシア)
■多くのスコットランド人はウェストミンスター(ロンドン/イングランド/英連邦政府)が極めて恐ろしい場所だと答えるさ。イランは、公共サービスをカットしたり、若者を不正義な戦いのために戦場に送ったりしないさ。(スコットランド)
■なんでアフリカはフランスを怖がるんだ?(フランス)
■あんた達がアフリカで何をやったか思い出しなよ。(アメリカ)
■なぜなら多くのアフリカ人はフランスに送られたし、イスラム教徒を強制送還したがっているルペンは人気があるし。ルペンは、化学兵器を使ってイスラエルを滅ぼそうとし、ユダヤ人を殺したアロイス・ブルンナを匿っていたアサドが信頼できると考えてるんだから気味悪い。(以下略)(アメリカ)
■オーストラリアがアメリカに脅威を感じる?タイも?南アフリカも?あり得ないな。同盟関係の地図の間違いでは?(イギリス)
■3か国(アメリカとその属国、カナダとイギリス)はイランが危険と考えている。明らかにばかげているし、メディアによる洗脳だ。(アメリカ)
■そうじゃない。アメリカ、カナダ、イギリスは文化的に近い。この3か国は異文化圏から標的にされやすいんだ。(アメリカ)
■パキスタンはインドとバングラデッシュにとって脅威だ。この二か国はパキスタンによって苦しめられてきた。(インド)
■ああ!で、パキスタンはアメリカを脅威に感じてるって?資金と武器の最大の供給源だろ。(アメリカ)
■パキスタンは、インドとアフガニスタンにとって脅威だよ。2つの国の国民はそう感じてるのさ。(不明)
■パキスタンは人類にとって脅威だ。(インド)
■二年前のデータじゃな。この記事はもう時代遅れだろ。(イギリス)
■アメリカが日本に原爆を落としたからだろうが、その理由は複雑だったんだ。今わかっている状況を基準に原爆を落とす必要はなかっただろうと判断するかもしれないが、トルーマンが今明らかになっている全ての情報を持っていたわけじゃない。(アメリカ)
■ほとんどの大国が酷いことをした。イギリスも帝国の名において、植民地経営が終焉を迎える前の数年間は植民地で極めて酷いことをした。言い訳に聞こえるかもしれないが、自分たちの国のほうがあの国よりもましだ、というような考え方をすべきではない。我々の時代で平和を手にできたのは一握りの国だけなんだ。(イギリス) (抜粋・翻訳引用:Reddit、indy100)
まとめ
もし今、同じアンケートを行えばどのような結果になるでしょうか?ロシア、中国、北朝鮮を脅威と捉える国はもっと増えているのではないでしょうか。 アメリカのトランプ大統領は、選挙キャンペーン期間中に表明していた孤立主義的な外交方針からやや後退し、少なくとも当面はこれまでの外交政策を維持する姿勢を見せています。 ただ、トランプ大統領の口からは「自由主義社会のリーダー」として歴代のアメリカ大統領が表明してきた理念や理想が今のところ全く聞こえてこないだけに、国際社会の不安は募るばかりです。(もちろん、期待している国も少なからずありますが・・・)